きのうから夏休みです。
前日の深酒のせいで朝はちょっと寝坊をして。「はなまるカフェ」が始まる時間でした。大野君の話題が出るかも、なんて淡い期待で一応チェック。(ちょっと出ましたね)
今年の夏は、とりあえずHDDの整理(for24時間TV)と山積みの雑誌の整理を終らす「誓い」です。
しかし。
雑誌の整理が終らない・・・。まぁ、「魔王」ファンミーティング観たり、雑誌に見入ったり、ごはん食べたり、洗濯機まわしたり、飽きてごろごろしたり、漫画読んだり、家族の誕生日で夜は焼肉食べに行ったり、「Mステ」「魔王」リピートしながらなので終るわけがありません。
職場の先輩の娘さんがKAT-TUNの赤西君のファンだというので、嵐・大野君と平行してファイリングしてあげているのですが。まぁ、単純に考えて、倍の時間がかかる訳で。
あー、もう今度から溜め込まないで買ってきたらすぐやります。ほんとすんません。(誰に謝っているのだ?)
てなわけで、「魔王」7話。
池畑の死に疑惑を持ち、真っ先に栄作のところへ駆け込んでくる直人。
「これが父さんの望んだ結果ですか!」
「私を逮捕する気かね!」
どこまで行っても平行線なこの親子。分かり合える日は来るのか。
そして、タロットカードが招く死の連鎖。この、なんとも怪しい事態を「証拠がないから立証できない」として事故死で片付けようとする警察。いいのか、それで?面倒くせぇだけじゃないのか!?いい加減にもほどがあるぜ。
それに納得がいかない直人(そりゃそうだ)再び栄作の元へ。
「彼はうちの顧問弁護士だ。部外者ではない。部外者はお前の方だ!」
あー、これ、キッツイな(泣)
部外者はお前の方だ、って。家族なのに。完全なる拒絶。なんたる疎外感。
栄作は自分の言葉がどれだけの殺傷能力を持っているかの自覚をもってない。
「分かりました。もう、父でも子でもありません」
あー、言っちゃったよ(泣)11年前、真実を捻じ曲げたことが、今この事態を招いているのだという直人の説得にも耳を貸さぬ栄作。
そこに、栄作の身を案じる直人の気持は届かず、ただ自分が否定されたという憤りだけが残る。そしてそれは11年前の直人にも同じことが言えて。栄作と直人は信じないから信じてもらえない、信じてもらえないから信じられない、哀しい合わせ鏡。
真紀子の病室。
池畑から送られてきたはずのCD-Rの存在を確かめに訪ねてきた直人。「どうして、あなたがここに!?」って、いつもの直人の台詞を領が(笑)
プレーヤーから音が流れるのを待つ間の、領の審判を待つような表情で、領が、本当は領ではないという真実が明らかにされるのを怖れているのは直人にではなく、真紀子にだと言う事が分かります。
直人が立ち去った後の病室で、真紀子の真意を推し測るように、声を掛けあぐねる領。蜩の鳴く夏の終わりの静かな夕暮れ。そして真紀子の独白。
やはり真紀子は知っていた。
「私のことならもう大丈夫、ひとりでも生きていける」
真紀子からの、温かく優しい拒絶。
気づかなければ、気づかないふりをしていれば、永遠に続くこの優しい時間を、真紀子は自分から手放した。
池畑から送られてきた本当のCD-Rの存在を、領にも黙っている、と言う選択は出来たはずなのに。
全てを打ち明ける事で、真紀子は領を「姉思いの弟」の役目から解放してあげることを選び、そうして、領は最後の家族すら失ってしまった。
それまでのように抗えぬ理不尽によって奪われるのではなく、自らが選んだ生き方によって。
「きっと、あなたの目にはきれいな夕日が映っているんでしょうね」
真紀子のこの言葉は、「信じている」と千回繰り返すよりも重い言葉のように思います。
あなたの瞳に映っている世界は美しいのだと。本当のあなたは美しいものを映す瞳をもっているのだと。
目が見えぬ分、真紀子の心の目には人の本当の姿が見えるのかもしれません。
「領、お誕生日、おめでとう」
「ありがとう、ねえさん」
ふらつく足取りで部屋を出て行こうとする領と真紀子の間で、嗚咽をこらえ、最後に交される滑稽芝居が哀しい。
そんな領の真情など知るよしもなく、領を待ち構えている直人。
「姉が嘘をついているというんですか!」
「姉は僕に嘘などつきません」
「二度と姉に近づかないで下さい!!」
今まで聞いたこともないような、吐き捨てるような強い領の語調。初めて見る、感情を剥き出しにする領に気圧される直人。
やはり、領にとって、真紀子はかけがえのないサンクチュアリ、誰も侵す事の許されぬ聖域。
今回は2つの「別れ」が描かれているのが印象的で。栄作と直人、そして、真紀子と領。
同じ別れの道を選びながら、片や実の親子でありながら心の通わない哀しい決別、片や偽りの姉弟でありながら、お互いを想う、温かい慈愛に満ちた別離。どちらも深い悲しみを伴う別れでありながら、全く質が違う。分かりあえぬ悲しみと、お互いを想いあうが故の別れ。
やりきれぬ喪失感で事務所に帰ってきた領を待ち構えていたのは事務所のスタッフと、しおりによるサプライズのバースディーパーティー。
いつも化粧ッけのないしおりが淡く化粧をして、髪を巻いて。精一杯のオシャレをしてるようすがけなげで。
かつて自分が復讐の駒として利用した空までもが、何も知らず、無垢な気持で自分の誕生日を祝う手紙をくれている。画用紙を持つ爪の先が白くなるほどに力が入り、言葉を失う領、その胸に去来するものは。
早くに父親を亡くし、貧しいながらも仲良く育った弟は理不尽に殺され、犯人は卑怯な方法で無罪となり、母親はその心労や無念の中で病に倒れ命を落とし、頼りに出来る親族はなく、学校は辞めざるを得ず、住む所さえ失い、おそらくは友達もひとり、ふたりと離れていき、ホームレスのような生活の中で、やっと見つけた分かり合える友達。そう、それでもこのときまでは笑う力が残っていたのだ。それなのに、運命はそれすらも乱暴な手段で奪い取った。
この世に神など存在しない。
この世に神など存在しないのだ。
なにもかも奪われて絶望の淵に立ち、悪魔との契約を交したときから、本当の名前を捨て、人との関わりも捨て、全ての享楽を捨て、たった1人で、暗闇の中で心を閉ざして、生きながらにして心は死んでいて、幸せなど望まず、おそらくは全ての計画が終ればもう、生きていく事にすら執着もなかったはず。
なのに。
気がつけば。
唐突ですが、領としおりの関係を見るとき、宇多田ヒカルの「光」のワンフレーズを思い出すんですよ。
「どんな時だって たった一人で
運命忘れて 生きてきたのに
突然の光の中、目が覚める
真夜中に」
暗闇の中、心を閉ざして生きてきた領にとって、しおりは、重い扉のわずかな隙間から、思いがけず差し込んできた一条の光。
戸惑い、まぶしくて正視できず、それでも恐る恐る近づいて、その扉のわずかな隙間から覗き見れば、外の世界は光で満ち溢れていて。
けれど、いまさらその明るい光の中に身を置く事はもう赦されない。
今、こうしてみんなが祝ってくれているのは本当の自分ではなくて「成瀬領」の誕生日で、本当の自分の誕生日はもう、誰にも祝ってもらう事は、ない。
復讐など考えず「真中友雄」として生きていれば、こんな小さな幸せが待っていたのに。
魂が救いを求めても、心が幸せになることにブレーキをかける領。
改めて「Over The Rainbow」の歌詞を思い出すと、すんげぇ切なくて。
Somewhere over the rainbow
Way up high
There's a land that I heard of
Once in a lullaby
Somewhere over the rainbow
Skies are blue
And the dreams that you dare to dream
Really do come true
Some day I'll wish upon a star
And wake up where the clouds are far behind me
Where troubles melt like lemondrops
Away above the chimney tops
That's where you'll find me
Somewhere over the rainbow
Bluebirds fly
Birds fly over the rainbow
Why then, oh why can't I?
Some day I'll wish upon a star
And wake up where the clouds are far behind me
Where troubles melt like lemondrops
Away above the chimney tops
That's where you'll find me
Somewhere over the rainbow
Bluebirds fly
Birds fly over the rainbow
Why then, oh why can't I?
If happy little bluebirds fly
Beyond the rainbow
Why, oh why can't I?
虹の向こう側のどこか高い空の上に
いつか子守歌で聞いた国がある
虹の向こう側の空は真っ青で
そこでは、どんな夢もかなえられる
いつか私はお星様にお祈りするの
そして私が目をさますと
雲ははるかかなたに去っていて
そこでは悩みごとなんて
レモンドロップみたいに溶けてしまう
私のいるところは、つまり
煙突のてっぺんのずっとずっと上の方ってわけ
虹の向こう側のそこには青い鳥が飛んでいるの
鳥たちが虹を超えて飛んで行けるのなら
私にだって飛べるはず
幸せの小さな青い鳥たちが
虹を超えて飛んで行けるのなら
私にだってできないはずはない
ひとつ難癖をつければ、真紀子が療養所のようなところで、車椅子の生活をしているということは、真紀子の持っているハンデは目が見えない、という事だけではないのだろう、とは思っていたけれど、今回になっていきなり「どうせ助かる見込みがない」とか言うのは唐突で、まったくこれは時間が足りないが故の説明不足だと思うけれど、その辺りがちょっとご都合主義というか、お涙頂戴になってしまったのは残念。真紀子が不治の病でなくとも、充分に泣けるって。
全体的に説明不足の感が否めないのはいつものことですが。そんでそのわりに何かが過剰だったり大げさだったりするのがちょっと残念。効果音やわざとらしい台詞に頼らないで、もっと役者の力量を信用して欲しい。
先週の予告の、鼻水まみれの泣き顔を見て、泣かされるのを覚悟で見た第7話。ええ、どっかの直木賞作家の本のタイトルを借りれば「号泣する準備はできていた」ってな心構えですよ。
なのに。
泣けなかった、私。なんでだろう。
観てる間は、その泣き顔に激しく動揺して、心臓はばくばくするし、おろおろするばかりでどうしていいのか分からずに。
なのに明け方、布団に入って目を閉じてから、それまでの領の人生を考えてたら今度は涙が、嗚咽がとまらなくって。
・・・って、おいおい、ドラマだぜ?これ。どんだけ入れ込んでんだ、私。って話ですよ。(痛)
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