どうしてそんなこと言うの
いよいよ芹沢直人が過去の自分の過ちと事件の関連性に気づき、なにやら事態が回りだしそうな第4話。
「心からお悔やみ申し上げます。大切な人を失う辛さ、私にも分かります」
石本の葬儀での領のこの言葉が、直人の耳にはそらぞらしく聴こえている事でしょう。一連の事件が、11年前に自分が起こした事件と関わりがある、と思い当っても、それが遺された者の胸にどれだけの傷を残したのかまでは思いを馳せることが出来ないような人間です。
かつて、自分が虐めていた山野を訪ねて、夜遅くにその勤め先である出版社までやってきた直人。(なんちゅうセキュリティーの甘い会社だよ)直人の姿を認めて怯えた表情になり、詰め寄る直人に対して咄嗟に防御の体勢をとり、身を庇おうとする山野に、過去のいじめがどれほど酷いものであったかをうかがい知ることが出来ます。10年以上の月日が経ち、大人になった今も、山野にとって直人は自分に対していわれのない暴力を与える暴君でしかないのです。
石本の死について問いただし、わめき叫ぶ前に
11 年 前 の 事 に つ い て ま ず き ち ん と あ や ま れ !
話はそこからだ。
山野から「裁きを受けるべきだ」と言い放たれ、呆然とたたずむ直人。改めて自分の罪の大きさに愕然とし、深く傷ついたかのように見えますが。
その足でしおりの勤める図書館に向い、閉館後の、ひと気のない図書館に入りこみ(だからセキュリティーの問題はどうなのよ?)書架越しのしおりに、まるで懺悔のように過去の過ちを打ち明けます。
誠実に生きてさえいれば神様は赦してくれるんじゃないか、と思っていた。自分は生きていていいのか、と。
んー、なんか。安っぽいな、おい。誠実にというからには英雄の墓前に一度でも花束のひとつでも供えたんか?
結局、自分に優しい言葉を掛けてくれる、赦してくれそうな人を選んでいるのじゃないのか。
周りの刑事も、事情もよく知らずに(三宅さんだけは知ってそうだけど)受け入れていいのか。なんだあの感動的な音楽は。まるで三文芝居を観ているようです。
すぐにショックを受け、打ちのめされる割に立ち直りが早いし。もうちょっと悩んでもいいんじゃないのか。
そういった様子を見ても、過去に自分が起こした事件について、本音の部分ではなにか、自分を正当化しているような、本当は自分は悪くない、とでも思っているような印象を受けます。
事件の真相は実際のところ、まだ明らかではありませんが、打たれ弱く、自分に甘いその体質は、いかにもお金持ちのボンボン、といったところ。
もうちょっとこの芹沢直人という人間の描き方は考えた方がいいのでは。だって、全然同情の余地がないですよ、いまのところ。
と、まぁ直人に対する不満はここまでにしておいて。
空に絵本の読み聞かせをする成瀬先生に、萌え×3 はぁーーーん。
そして挿絵の女の子のぶちゃいく顔に爆笑!
離れた場所から空に山野の面通しをさせるも自分の思惑通りの返事を引き出せなかった直人。(空の答えを待つ間の領の顔が・・・恐いって!)小さい子供相手にしつこく詰め寄ります。怯えて領に駆け寄り、腰にしがみついて顔をうずめる空。
「どういうおつもりですか。空は嘘をつきません」
厳しい顔で直人をいさめる領。ああ、空ちゃんになって・・・(以下自粛)
歩道橋を降りていく山野を見下ろす巨大で不気味な目。
あれは悪魔に裁かれることを意味しているのか、それとも、山野もまた悪魔に魅入られた人間である事を表しているのか。
その日の帰り道、連れ立って歩くしおりと領。
話題は先刻空に読み聞かせをしていた絵本の話に。トンネルに入っていった兄を、妹は追っていったと思うか、何故追っていくのを躊躇したと思うか、の問いに、「暗くて恐いから」と屈託なく答えるしおりに
「別の理由があるんです」
そう話し始めた後ろ姿のままの領からは、表情を伺う事はできません。
「妹は、自分を虐める兄に消えて欲しかったんです。でもそう願っていたら兄は本当に戻ってこなかった。自分のせいだという自責の念から、兄を探しに行けなかったんです。やましい気持があればあるほど、迷いは生じてしまうものです」
子供の絵本らしからぬ解釈に、怪訝そうな顔をして領の顔を見つめるしおり。どこか満足気な表情の、領。
何故、こんな事をしおりに言うんでしょう。「天使」らしからぬ悪意に満ちた解釈。計画があ上手く運んだ安心感から出たもの?「魔王」の部分をかいま見せるのは、無意識なのか、意図したものなのか・・・。
最近のコメント